面接って、本当に必要?(前編)
※この記事は筆者がただ単に「面接が大っ嫌いだから」という理由で執筆されたものです。あまり深く考えず、生暖かく見守りながら読み進めていってください。
面接による評価は昔から行われてきた。しかし、近頃の採用は「人物重視」の傾向が強くなって、人柄やそいつの雰囲気、コミュ力などがより重視されている。
みたいなことを大学の就活対策講座で耳に胼胝ができるほど聞いた。
最近では面接のほかにグループ・ディスカッションとかプレゼンテーションみたいなことをやらせるところも増えてきた訳だけど、ほんとクソ面倒くさい世の中になってきたなオイ。
それはさておき、今回は「人物重視」とか言ってるけど、
たかだか20~30分(面接が複数回ある場合は計1~2時間くらいかな?)話したくらいで一体そいつの何が分かるんだ? って話。
- 渡る世間は嘘つきばかり
面接なんて(就活全体のことを指してるのかもしれんけど)“嘘つき大会”だとよく揶揄されているよな。ワイもまさにその通りだと思う。
・ガクチカとか自己PRのエピソードを盛ったりねつ造したり、
・趣味、特技で本当はちょっと齧ったくらいのものを言ってみたり、
・本当は第一志望じゃないのに「御社が第一志望です」と言ってみたり、
・「志望動機は~~の時、○○〇で――だから△△」とか心にも無い適当なこと言ったり、
大体、志望動機なんて聞いてきやがるけどさ、そんなの余程特殊な職業でもない限り「金とある程度安定した社会的地位が欲しいから」に決まってんだろうがよ。
おい、面接官どもよ。これを他人に聞く前に自分の胸に手を当てて同じこと聞いてみろや。お前らも同じ理由だろ? そういうことだよ。
※同じゼミの人たちの話によると、志望動機なんて全然聞かれなかったとかなんとか。
面接官も就活生が嘘ついているのを前提に(自分も就活の時にそうしたからかな?)、色々と深掘り質問をして真偽を確かめるけれども、それでも見抜かれないように巧妙に話を作って潜り抜けてくるような奴もたくさんいるからねー。
しかも、企業も企業で待遇面とかで結構嘘ついているって話も聞くし、もう救いようもねえわ。
“本音と建前“がどうのこうのって美辞麗句を並べてるけど、ただの嘘と虚飾だからね。
嘘ついたらいけませんって、家庭や小学校で教わらなかったのか?
虚飾に至っては、7つの大罪の前身とされる8つの枢要罪の1つとされているくらいだからね。
大分長くなっちまったが、ワイは別に嘘ついていることを責めようと思ってこの記事書いているわけじゃないんよ。
こんな状態で企業も就活性も相互理解が進むわけねえだろってことを言いたいわけよ。
そのことを示すように、大卒新卒の3年以内離職率はどの年も大体3割程度と言われている。つまり、それだけ企業と就活生の間にミスマッチがあるということだ。
これはあくまで3年以内“離職率”だから、辞めはしないけど
「こんなクソみたいな会社、さっさと辞めたいなあ」
って思っている潜在的なミスマッチはもっと多いだろうよ。
おっと、面接とは大分関係なくなって来ちゃったかな?
つまり、人物重視なんて言ってるけど、多かれ少なかれ就活生なんて全員面接で嘘ついているというのに、そんな嘘つき大会で一体そいつの何が分かるんだ? ということだ。
嘘と虚飾まみれなのに、「こいつは○○な人柄だから~」とか「こいつはやる気がありそうだ」なんて分かるわけねーだろ。
まあ、せいぜい分かることと言えば、平気で嘘をつくような人間性だけだろう。
そして、就活生の嘘を見抜けないまま採用していった結果、
「あれ、思っていたのとなんか違う」
とか、
「何だこいつ、全然使えねーぞ」
とか言っているのである。
はっきり言おう。
使えないのはお前らもだ。
2. 緊張している
これは言うまでもないだろうが、面接に来た就活生は緊張している。それが真剣であればあるほどね。
慣れないスーツに身を包み、ドアを開けると無機質な空間。
待ち受けるは、自分の合否を左右する決定権を持った数人の面接官。
部屋全体に流れる重苦しい空気。
それは幾ら面接官が明るく振舞ったり、就活生をリラックスさせようとしたりしても変わらないだろう。
何故なら、採用面接は人生を左右する重要な場面だから。
そう、世の就活生にとって面接とは極めて異質な空間なのだ。
ゲームで例えるなら、ミッションコンプリートのための必須条件となるボス戦みたいなものだろうか。
そのステージは攻略できればクリアに一気に近づく反面、難易度もそこそこ高く、上級者でも少しミスをすればパーティーは壊滅し、ゲームオーバー。このゲームはセーブ機能がないため、負けたらもう一度最初からやり直し。
そんなもの、失敗したところで実生活には何の影響もないゲームですら緊張するだろう。
きっとその面に辿り着いたら腕捲りをし、汗でびしょびしょの手で、背中を丸めてゲーム画面に顔を思いっきり近づけながらプレイするに違いない。
部屋に親や兄弟が入ってきて話しかけて来ようものなら、
「うるせぇ! 今忙しいんだから黙ってろ!」
とブチ切れること間違い無しだ。
面接に来ている就活生だって同じだ。
いや、面接は内定がかかっているので、その緊張はゲームの時とは比べ物にならないだろうよ。そいつが真剣なら真剣なほどね。
そんな極限まで緊張した就活生に、面接という先述のように極めて異質なシチュエーションで質問したところで、そいつのことを本当に理解できるわけがないだろうよ。
就活生だって、伝えたいことの1割も話せなかったってことだって結構あるだろうに。
というか、面接官どもがどんなに珍妙な質問をしても、圧迫面接で横暴な態度をとっても、
「こちとら人生かかってんだぞボケ!」
とマジギレしないだけ世の就活生達は立派なものだと思うよ(勿論、ワイも面接でキレたことは無いゾ)。
逆に、ちっとも緊張していないような奴は、多分その会社のことを滑り止めくらいにしか思っていないんじゃないかな?
ただ、緊張しているかどうか見れば、そいつが真剣かどうかは分かるから、
「真剣な奴が欲しい」とか言うんだったら、面接でガッチガチに緊張している奴を採ればいいと思うよ(適当)
緊張という事に関して言うなら、ゲームと同様に場数を踏んで慣れれば極端に緊張することは無いだろうな。
それでも、祈られたら面接会場までの移動費・宿泊費などの費用に加え、それまでやった履歴書の記入やらOB・OG訪問やら企業研究やらに費やした時間や労力が全てパーになるからな。
その時間があったら、どんなに筆が遅い奴でもブログの記事を5本は書けるぞ。
しかも、ゲームと違って一度ゲームオーバーしたら、同じ企業は再チャレンジ出来ないし。
それに、あがり症だったり緊張しやすい人も世の中たくさんいるわけで……
やっぱり、どんなに場数を踏んでも緊張するものは緊張するだろうよ。
まあ、ネットで調べたところによると、数こなして場慣れしても、
「面接慣れしてる奴は何か嫌だ」
みたいな
ふざけたことを抜かす人事もいるけどな。
知らんがな。じゃあ、どうすりゃええねん……
書いているうちに文字数がえげつないことになったので、この続きはまた次回(多分、明日か明後日)ということで。
というわけで、
・今回の総括
そんな考え方だから、ワイはいつまで経ってもNNT
ワイを落とした人事へ、君らは最低限人を見る目があるから安心しろよな