#和南城ひろた待望論

和南城ひろた大明神のブログです。140字では呟ききれないことを綴っていきます。

手書きの履歴書はクソである

 

 

 どうも、和南城ひろたでございます。

 

 現在ワイは絶賛ニート野郎なんですが、就活がしたくないでござんす。

 就活したくない理由は挙げればキリがないほど色々あるけど、その一つに、

履歴書を手書きで作成しなきゃならない

 というものがある。

 

 最近ではOpenESなどのサービスが出てきて、一昔前よりかは効率化が進んできたと言われているな。

 とはいえ、ワイが昨年度就活をしていた感じだと、手書きの履歴書やESを要求してきたり、手書きの方がベターだという企業はまだまだ多いように思われる。

 

 というわけで、今回は採用現場の手書き信仰に対するワイの怒りを綴っていこうと思います。

 

 

 1.とにかく、こちらの負担が大きすぎるんじゃい!

 履歴書の1枚や2枚、手書きで書くくらいたいしたことないやろ、と思うかもしれない。

 しかし、まずはシャーペンで下書きをして、それからペンで丁寧に、字を間違えないように、枠に収まるようにある程度小さな字で、かつ字が潰れないように……って書いていると、履歴書やらESをたかだか1枚記入するだけでも、実はかなり大変なのである。

 

 まず、1枚書くだけでアホみたいに時間がかかる。

 ワイの大学指定の履歴書はA3サイズである。

 住所や学歴などの記入欄の他に、志望動機、ガクチカ、自己PR、趣味・特技、資格、演習及び研究課題と、鬼のように書くことがあるのだ。

 これを全て手書きで書くとなると、大体6時間はかかってしまう。(実際に何度も書いてみて、いつもこれくらいかかっていた)

 6時間だぞ、6時間。1日の1/4だ。

この6時間で何ができるか考えてみよう。

 

・本を一冊は読める。

・今のワイならブログの記事を2本くらい書ける。

・アニメ1作品を1クール分消化できる。

メルストのレイドボスをスキップ機能を使わずレベル1から120くらいに出来る。

・お昼ご飯を食べて、カラオケ行って、スーパーやコンビニに寄って、帰ってきてお風呂に入って、上がって髪乾かして、晩御飯を食べられる。

・バイトしていれば5000円は稼げる。

 

 キリがないのでこれくらいにするが、たった1枚の履歴書を手書きする時間でこれだけのことが出来るのである。

 これだけの時間を費やして、貰えるのはせいぜい薄っぺらいお祈り通知書1枚だ。

 

 やってらんねーよ!

 

 しかも、これだけ長時間同じ姿勢で作業していると、身体があちこち痛くなってくる。

 首、肩 手頸、掌の筋肉etc

 これらの痛みのせいで、その日の夜はサロンパスでフルアーマードだ。

 まあ、ワイの姿勢が悪いだけかもしれんけど。

 そんな状態になることを強制するなんて、もはや暴力の領域だよ!

 

 さーらーにー

 たった一文字の誤字すら許させぬという超鬼畜仕様な履歴書の記入作業。

 もし1文字でも間違えたり、力加減ミスって文字が潰れたりしたら、また最初からやり直しである。

 そんな状態である。

 当然、尋常じゃないレベルで神経を使う。

 まるで手作業で地雷を除去しているかの如き極大の緊張感である。

 そんな一挙手一投足に細心の注意を払わなければならないほどの集中力を、下手すりゃ6時間ぶっ続けで維持させられるのである。

 そんなん、頭おかしくなりますわ。

 

 たった1枚の履歴書を記入するだけでも、これだけの時間も体力も気力も使うのである。

 それにも関わらず、奴らは平気な顔してお祈りしてきやがるのだ。

 ここまでやらせるからには内定をよこせよ。

 まあ、そこまでは言わないにしても、ここまでの労力を鑑みて、ある程度の選考段階まで進んだ者を落とす場合には金一封くらいはしてもらいたいものだ。

 

 

 2.424年の無駄使い

 ここまでは、履歴書を1枚手書きするだけでも結構堪えるんだぞという話をしてきた。

 では、この履歴書の手書きによって、一体どれだけの時間が浪費されているかをこの章で書いていこうと思う。

 まず、2018年度の新社会人は一説によれば93万人と推定されている。(今年の人数が見つからなかったので、去年のものを使わせてもらった)

 で、履歴書1枚を手書きで作成するのにかかる時間を、4時間と仮定する。

 これらを使って、全新社会人が1枚の履歴書を手書きで作成するのにかけた時間を単純計算すると、

930,000×4=3,720,000時間

 これを日数に直すと

3,720,000÷24=155,000日

 これでもまだピンと来ない人もいるかもしれないので、さらに年に直すと

155,000÷365=424.657……

 うるう年のことも考えて、小数点以下を切り捨てても424年だ。

 ※色々とガバガバな計算でごめんなさい

 

 つまり、新社会人が全員手書きの履歴書なりESを1枚作成したならば、1人の人間の約424年分の時間を使うということになる。

 これはどう考えても勿体ない時間の使い方であると思うのだが……。

 学生達にはその分の時間で遊んでもらった方が経済も回るだろうし、424年あれば何ができるかなんて、もはや考えるまでも無いだろう。

 えっ、履歴書書くのに4時間もかからんだろ……って?

 じゃあ、半分の2時間と仮定しよう。

 それでも212年だ。

 手書き信仰さえなくなれば、この数百年が浮くのである。

 しかも、たった履歴書をたった1枚ずつ作成するという想定だぞ?

 今年の新社会人が履歴書の手書き作成したにかけた全ての時間を考えるならば、もしかしたら、日本国の歴史を超えているかもしれない。

 なんと恐ろしいことか。

 

 

 3.文字で性格が分かるわけがなかろう

 「文字に性格が出る」だとか、字を見れば人がわかる」だのと、カルトじみたことをほざいている人事のなんと多い事か。

 字を見ればその人の性格が分かる。

 果たして、そんなことが本当に可能なのだろうか。

 実は、「文字でその人の性格が分かるか」ということについては既に研究されており、その結果は文字で人の性格を判断することは不可能であるというものだった。

 ※これらの研究に関しては、1982年にテレサ・アマビール博士が行ったメタ分析による研究や、1992年に出されたクワントレン工科大学のレヴュー論文が有名とされている。

 つまり、「文字を見たら性格が分かる」というのには、科学的な根拠はないのである。

 文字で性格がどうこうなんて、所詮は血液型性格診断と同レベルの全くのデタラメ迷信疑似科学であるという事だ。

 まったく、あと1か月で平成から令和に変わるというのに、企業の採用担当者様ともあろうお方が、いまだにそんな疑似科学を信じているとは……

 呆れて物も言えないよ。

 マジで誰も幸せにならないから、手書き信仰なんて平成に置いていってほしいものだ。

 

 えっ、何?

「性格というのは少し語弊がある」

「我々は手書きかどうかで、誠意とか熱意とか本気度を見ているんだ」

だと?

 ほう、手書き=誠意、熱意、本気度 と仰るか。

 ならば、そちらも内定通知書お祈り通知書を全て手書きで書いてもらおうではないか。

 メール一通で済ましたりするなよ。サイレントなんて以ての外だ。

 だって、誠意や熱意をもって本気で採用活動をしているんでしょ?

 え、そんなことはないって? 

 だったら、こっちにもそれを強要するなって話なンだわ。

 

 

・今回の総括

 果たして、日本企業が手書き信仰から脱するのが先か。

 それとも、ワイが脱ニートするのが先か。

 

 その答えは、勿論

 トランキーロ、あっせんなよ。

  

 なんか、どっちも永遠に来ない気がしてきたゾ……。